失望

総会が流会したことを受け、

A理事長他、役員の方々の失意は相当なものでした。

これだけ管理組合のために、

時間と労力を割いて、個人負担までして弁護士を雇っているのに、

なぜ、口先だけのB氏に騙されるのか。

「談合」「横領」「搾取」「有志」といった、

信頼はないとしても、議決権行使を止めてもらえる。

「どこかの誰かがやってくれる、それが自分である必要はないと思っているのか」

「どの組合員も権利の主張ばかりで、義務を果たさない」

「このまま議決権行使をしないで、静観といった態度をとる限り、B氏の思惑どおり」

「役員報酬をもらっている訳でもないし、売却しようか」

A理事長の思いは、痛いほどわかります。

組合員勢力②

その文書の差出人として、

K氏を筆頭に、S氏、前出のM氏等、

数名の名前が記載されていました。

あたかも、A理事長の不正を暴く有志団といった体です。

B氏のロビー活動の成果かもしれません。

今までの経緯を何も知らない組合員なら、

長年理事長を勤めているA氏に不正疑惑がある、と聞けば、

当然、真偽を確かめようとすることでしょう。

B理事長の登場

B氏より、請求のあった臨時総会は、

A理事長が法律に則り、招集した結果、

すべての議案が否決されましたが、

臨時総会請求②

A理事長は、

とにかく、法律に則って、臨時総会の招集を行いました。

ここで紛争発生時のように、

1/5同意者の真偽を確認している間に、

法律で定める招集期限が過ぎてしまうからです。

事情を詳細に説明、仮処分の決定通知書も添付、

手続きに従い、臨時総会を招集、B氏議案はすべて否決されました。

ファインプレー

そんな中、

B氏及びK氏の今後の動向を推測する動きもありました。

特に、K氏を担ぎ上げているB氏については、

先般の臨時総会終了後、下記の行為をする始末です。

〔臨時総会当日〕

話にならない、と帰ろうとする役員方にまとわりつき、

コインパーキングに駐車していた役員方の乗る車の前に立ち塞がります。

さらに発進しようとした際、自ら車の前で転倒してみせ、怪我をした、と大騒ぎします。

警察を呼び、救急車まで来たところで、

実際に車に当たったかどうかの検証、怪我をしたどうかの検証を行いました。

何もなかったことが判明しても、B氏は知らぬ顔でした。

さて、

このような人物が、次に出る行動とは何か。

まさかとは思いましたが、念には念を入れて、

同意者名

理事会は、何度もK氏に接触を図る中、なんとか同意者名を入手しました。

同意者リストを閲覧させてもらう(コピー不可とのこと)こととし、役員の方々が一名ずつ書き写しました。

また、その方々を除くと、同意者が組合員総数の1/5に満たない、というおまけ付きでした。

役員解任の臨時総会招集

理事長は、請求のあった日から4週間以内の日を会日とする臨時総会を招集しなければなりません。

しかしこの時は、1/5請求の証拠(同意したという文書)の提示がないため、

臨時総会が招集できない、という理屈で理事会は対応していました。

ただ、文書で提出しなければならない、という文言は規約にはありません。これは委任の場合も同じです。

それでも何らかの書面を得ておくのが、通常かと思いますが、

その提出を渋る時点で、他意があると疑われて当然でしょう。

理事会は、何度となく接触を図りましたが、

K氏は、様々な理由(風邪で行けない、電話やFAXの調子が悪い等々)で、

役員解任の臨時総会開催請求

K氏からの役員解任を目的とした臨時総会開催の請求を受け、

理事会は、K氏に、

組合員総数の1/5以上の同意を得たという文書の提出を要請しました。

内容証明郵便にて、その旨通知しました。