機転

会合には、

S氏筆頭に、いわゆる改革有志数名と、

自称B理事長が契約したB管理会社、

A理事長時代からのA管理会社が出席しました。

ところが、

B管理会社は、早々に退席し、

その後、S氏からは、

例のA理事長の不正疑惑?について、A管理会社に説明するよう要請がありました。

どうも、これが本題だったようです。

改革有志

S氏の管理会社に対するアプローチは、

以下のようなものでした。

曰く、

現在管理組合内で紛争が生じているが、

自称B理事長が契約したという管理会社と、

A理事長時代の管理会社と、

管理会社自体も二つある。

今回、A理事長の不正疑惑(でっち上げ)のこともあり、

双方の管理会社含め、改革有志(S氏筆頭の数名)と共に会合を持ちたい。

A理事長の承諾を受け、管理会社担当者は、当会合に出向きました。

別路線

管理組合が紛争で二分されてしまった場合、

外部からの第三者しか解決できないのでしょうか?

どちらの意見も判断しにくいから、

紛争が収まるまで「静観」します、といって、

総会の議決権行使さえしないという組合員。

総会が成立しないということは、

このまま何も変わらない、ということです。

そんな時は、「売却」すればいい、と思っているのでしょうか?

A理事長との話し合いが決裂したS氏は、

A理事長時代からの管理会社にアプローチをかけてきました。

模索

そんなA理事長の心情を知ってから知らずか、

S氏とK氏が、話し合いをしないか、と持ち掛けてきました。

A理事長及び役員方も、

このままでは、打つ手なしの状態でしたので、

話し合いに応じました。

一回に3時間程度、数回話し合いの場を設けましたが、

最終的には決裂しました。

理由は、

結局、S氏を緊急理事長として認めろ、といった主張だったからです。

そもそも緊急理事長とは何か?

そんなもの総会の決議もなしに、誰に認める権限があるのか?

仮に立候補者としてS氏を理事長にするにも、(A理事長招集の)総会自体成立しないではないか。

S氏は、その総会に議決権行使するのですか?

役員方の疑問には何一つ答えず、

B氏とA理事長の間に立って仲介できるのはS氏しかいない、と、

かつてB氏と組んでいたK氏も推薦します。

失望

総会が流会したことを受け、

A理事長他、役員の方々の失意は相当なものでした。

これだけ管理組合のために、

時間と労力を割いて、個人負担までして弁護士を雇っているのに、

なぜ、口先だけのB氏に騙されるのか。

「談合」「横領」「搾取」「有志」といった、

信頼はないとしても、議決権行使を止めてもらえる。

「どこかの誰かがやってくれる、それが自分である必要はないと思っているのか」

「どの組合員も権利の主張ばかりで、義務を果たさない」

「このまま議決権行使をしないで、静観といった態度をとる限り、B氏の思惑どおり」

「役員報酬をもらっている訳でもないし、売却しようか」

A理事長の思いは、痛いほどわかります。

流会

裁判の判決が確定し、安心したのもつかの間、

今度は、

紛争発生後の、A理事長招集による総会決議という条件をクリアするため、

相変わらずのコロナ感染拡大の中、

2022年6月に総会開催案内を発送しました。

おそらく、

B理事長からの文書や、電話連絡が多数あったのでしょう。

組合員の反応は非常に悪く、

管理会社の協力を得ても、半数の出席は得られませんでした。

総会会場(マンションエントランス)には、

B、K、S、M氏が現れましたが、

出席はしていないと表明、

弁護士からのアドバイスもあり、本総会は流会となりました。

銀行口座凍結

2021年3月に、

A理事長の地位確定の判決がでました。

仮処分で凍結解除されなかった管理組合の銀行口座が、

これでやっと使用することができる、と役員方は思っていました。

コロナ感染拡大の中、

建物の維持管理を復活させるため、

弁護士共々、某都市銀行へ向かいましたが、

担当の副支店長曰く、判決確定に加え、総会決議が必要、とのことでした。

損害賠償請求事件???

最近登場したS氏を筆頭に、

大層なタイトルをつけた文書が届きました。

内容は、

マンションの積立型火災保険契約を中途更改した際に、

積立部分の入金が確認できないのは横領である、というものです。

確かに、5年契約の火災保険契約を、

保険料改定の影響を先延ばしするために、

何度か中途更改しましたが、

積立部分はそのまま積立型として中途更改しており、

直近では、運用の成果も見込めないことから、

積立部分を保険料に充当して更新しています。

記録を見ればわかる話です。

ただの言いがかりとしか思えません。

なんちゃって理事長

自称B理事長は、すごい速さで攻勢に出ました。

「理事長」を名乗ってしまった限り、

怖いものなどありません。

「理事長のBだ!」と電話口で名乗れば、

その口調と、流暢さで、誰もが騙されました。

しかも、論点をすり替えていますので、

もともと関心のない組合員など、イチコロだったようです。

組合員勢力②

その文書の差出人として、

K氏を筆頭に、S氏、前出のM氏等、

数名の名前が記載されていました。

あたかも、A理事長の不正を暴く有志団といった体です。

B氏のロビー活動の成果かもしれません。

今までの経緯を何も知らない組合員なら、

長年理事長を勤めているA氏に不正疑惑がある、と聞けば、

当然、真偽を確かめようとすることでしょう。