応酬

管理事務所のカギを交換した翌日、

また、カギが交換されていたのです。

A理事長含め、関係者全員驚きを隠せませんでした。

この後、同じことが3回繰り返されました。

その度に、何度も証拠をつかもうとするのですが、

相手は本当に手慣れたもので、決して尻尾を出しません。

最後には、B氏本人が、鍵穴に接着剤を投入し、使えなくする始末です。

この勝負、ここで一旦中断となりました。

仮処分②

管理組合としては、

仮処分決定を受け、A理事長を代表とした現地復旧行動に出ます。

まず、止まっていたゴミ収集の復活(民間業者へ委託)。

次に、現地管理事務所のカギ変更(過去にK氏側に変更されていました)。

さらに、現地各種貼紙の撤去等々。

A理事長含め、安堵の声があがりました。

が、、、

仮処分

2020年夏、仮処分決定が出ました。

K氏、B氏は理事、役員ではない、と。

組合員の皆様に、取り急ぎお知らせし、

現地の確保に動きました。

同時に、銀行へも同内容を弁護士より通知し、

早期凍結解除を要請しました。

弁護士解任?

A氏が理事長なのか。

K氏が理事長なのか。

B氏は役員なのか。

それぞれの地位を確定するための訴訟を提起しました。

M氏を除く、A氏他の理事で弁護士費用を捻出し、

K氏側も弁護士を立ててきました。

お互い弁護士を立てているので、ある程度、解決の方向へ向くかと思われましたが、

しばらくして、K氏側の弁護士が辞任しました。

法廷には、K氏とB氏が直接出向いてくるようになりました。

闊歩

現地マンションを、

K氏、B氏、M氏が我が物顔で闊歩します。

投資型分譲マンションのため、

居住者はほとんどが賃借人で、

事態を正確に把握していた人はほぼいないでしょう。

そんな中、

「我々が新しい理事長である」

「ついては、今後のサービス充実のため、契約書を拝見する」

との触れ込みで、契約書の写しをとり、

不動産会社(専有部分の管理会社)情報を収集します。

組合員名簿を入手できなかったため、

このような方法で、各戸を訪問していました。

訴訟

K氏、B氏は、本当に正規の役員なのか、

ここを解決しないことには、管理組合が成り立ちません。

K氏が理事長を名乗ったことで、

管理組合銀行口座は凍結され、

エレベーター点検を行おうとすれば、現地でB氏に妨害され、

管理員は、B氏やK氏にどっちの役員につくのか問い詰められ、

お金の支払もないことから、もともとのメンテナンス業者(管理員も)は、ほぼ去っていきました。

そして、

K氏が契約したと主張するメンテナンス業者が現地を押さえたのです。

この異常事態を放置すれば、管理組合もマンション自体も、完全に崩壊するでしょう。

何はともあれ、管理組合として正常な状態に戻さなければなりません。

K氏が理事長なのか、A氏が理事長なのか。

それが第一優先事項でした。

低迷

一枚岩であったはずの理事会が分裂してしまってからは、

K氏、B氏のやりたい放題でした。

あろうことか、

決別した役員M氏は、K氏、B氏と共に、

現地マンションの改善(改悪)作業に加担する始末です。

勝手に管理事務所のインターネット回線を解約したり、

管理組合で加入している火災保険代理店に出向いたり、

まるで、新役員気取りです。

そもそも、

管理組合の正規の役員は誰か?といったことが問題になってしまった今、

M氏の行動は、新たに別の問題を発生させてしまいました。

崩壊

このようにして、

B氏の戦略どおりです。

決別

ここに至るまでは、

役員一致団結して、B氏、K氏に対処してきましたが、

弁護士費用を個人的に負担するとなると、話が変わってきました。

今までも、

管理組合のために時間と労力を割いているのに、

さらに、

返却されるかどうかわからない費用を負担しなければならないのか。

そういう心境です。

理事会内で意見が割れました。

そして、数名が決別しました。

弁護士

マンション現場は好き放題にされました。

「A氏は、理事長ではありません。」

「皆様のご要望に何一つお答えできなかった〇〇管理会社は、もう関係ございません。」

「新しい△△管理会社に何なりとお申し付けください。」

「新しい管理体制をお知らせします。」

等々、エントランスに様々な文書を掲示しました。

居住者(賃借人)からは、

〇〇管理会社に問い合わせがありましたが、

現場を押さえられているため、何もできません。

ここまで来て、やっと弁護士に依頼することとなりました。